瞑想クラス

                                       

自分自身とただただ静かに向き合う時間」を大切に。

【Basic初級クラス Iさん(東京都 40代 女性)】

私が瞑想の教室に通い始めたのは育休中のことで、育児の悩みがきっかけでした。その後、 職場に復帰し、悩みは「教師」という自身の立場に関することに変化しました。 私は東京都の図工の教員で、職場は大規模校なので、見ている生徒の総数は400人。その子たち1人ひとりと向き合おうとしたところ、どこか自分自身がわからなくなるような感覚に陥ってしまい、日々の仕事と家庭でのさまざまなやりくりに忙殺されていきました。

瞑想を学んだことがきっかけで自分の静かな時間を持つようになり、少ない日でも15分、多い日は3時間ほど瞑想しています。毎日続けたのがよかったのか、明らかに自分の中で 何かが変化していきました。それまでは子どもたちのさまざまな性格を受け入れようとしていたつもりでしたが、自分を相手に合わせようとしていただけだと気づき、自分が子どもの見本となるように変わりたいと考えるようになりました。

自分の「思い」を軸に授業を進めてみることにし、自分が教えるというより「子 どもたちが自ら考え変化していく」という姿を見守る立場として、教室という場をつくるためにできることを考えるようにしたのです。すると、何をしたら良いのか、何を思って子どもたちの前に立てば良いのか、話すべきことは何か、あるいは何もしないという選択をするほうがよいのかなど、そのときどきで、最適な判断ができるようになりました。

問題を抱えているような子どもたちの中にも、その場が自分自身の心地良い居場所となるような空間、時間をつくろうという意識が芽生えていきました。すると、今まで教師に向かって暴言をはいていた子どもたちも、場の中の自分の活動に落ち着いていきました。私自身も、生徒から乱暴な言葉を投げかけられたり、話を聞こうともしない態度を取られたりしても、自分を見失わず、生徒に怒りをぶつけることもなくなりました。自分の中に軸を持つことで、日々がおだやかに流れるようになった気がします。同時に、日々の業務の効率も上がっていきました。不思議と子どもたちが自分のところにやってくるようになり、優しい言葉や、満ち足りた時間が増えていったことも驚きでした。これからも瞑想をして「自分自身とただただ静かに向き合う時間」を大切にしていきたいと考 えています。