アルジャーノン プロジェクト

アルジャーノン プロジェクト

(発達が気になる子ども、コーマワーク、スリーピングワーク)

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発達障がい・自閉症などの子ども達をお持ちの家族の方への
瞑想を通しての試み

子ども達には個人差があり、それぞれの得意分野があります。
それまでの慣習や、誰かの意見に合わせるのでは無く、個々の特性に合った得意分野を見つけて伸ばす事が大切です。
それにはまず、保護者の気持ちや心を穏やかにして、子ども達を客観的に見て接する事が大切です。

このプログラムでは、保護者向けの瞑想会や説明会を通して、「子どもだけの問題としてでは無く、家族全員の問題」として捉えるカウンセリングをしていきます。
「子どもの犠牲になっている」と最初は思って囚われていた方も、プログラムを通して徐々に「自分自身の幸せ」を見ようとする姿勢に変わっていくのです。

そのように保護者が変わっていくと、子どもの小さな変化や成長を発見出来て喜べるようになるのです。そして少しでも上達した処を見つけて、子どもや自分自身を認め、出来た事を褒めてあげれるようになるのです。そういった子どもを思う気持ちは、子どもの成長に大きな影響を与えます。

筋肉の動き、顔の表情、そして目の動き、頭や目など子どもの動きに変化が見られる時があり、そういう小さな変化は子ども達の未来の可能性を広げていくのです。

== セッションの感想 ==

コーマ・ワークについて

アルジャーノン・プロジェクトを通して得た経験を基に、『昏睡状態の方、そして家族の方々へのワーク(コーマ・ワーク)』をさせて頂いております。

瞑想のテクニックを用いると、介護などで疲れている心が穏やかに、そして心が通いやすい状態になっていきます。

そのように瞑想をなされている家族の方は、少しずつ心を通わせられるようになっていきます。そしてそれに連れて患者さんも少しずつ変化していき、微細な反応が顔や身体に出てきたりします。

瞑想を実践されている家族の方は、患者さんに現れる変化を敏感に感じれるようになっています。そして素直な感情が出てきて、嬉しくなったり、楽しくなったりして、日々の生活が穏やかに過ごせるよう変わっていくのです。

瞑想と眠り(スリーピング・ワーク)について

瞑想は眠っている状態にとても似ています。眠っている時というのは、一般的にはとてもリラックスしていて、精神的、身体的な疲れを癒す時間です。

生まれながらに持っている「睡眠のテクニック」というのが上手に動き出して、ほとんどの場合何も考えなくても眠りに入る事が出来、無意識に呼吸をして肺に空気を送り込み、心臓から新鮮な血液を送り続けます。

それが何かしらの問題を抱えるようになると、頭の中だけでなく、心の無意識の側にも問題が入り込み、それまで無意識に行われていた「睡眠のテクニック」が上手に作動しなくなり、眠れなくなったりする場合があります。

そういう時は、自分自身の心の中に抱えている問題を整理して手放していく事で、「睡眠のテクニック」を調整、修理して、豊かな睡眠の時間を取り戻す事が出来るのです。

そのためには瞑想を通して、自分の心と対話をして「何がストレスなのか?」を理解して、整理するのが効果的です。瞑想は、寝ている時と同じような状態を作り出し、心を穏やかに、リラックスさせる力があります。そのような状態では抱えている疲れや問題が癒されていくのです。

そうやって自分の心や意識を強めていく事で、それまで抱えすぎていた問題に引きずられなくなり、心が穏やかになって、睡眠や日々の生活を豊かに過ごせるようになるのです。

アルジャーノン・プロジェクトの由来

もう20年近く昔、色々な出来事が重なり鬱になった事があります。
それまで普通に出来ていた事が、急に出来なくなってしまいました。簡単なお金の計算が出来なくなったり、記憶があやふやになって思い出せない事が多くなったりと、頭の中の回路が壊れたようになってしまいました。

そんな時、「自分の脳の中はどうなっているのだろう?」「人間は極限状態でどういうふうに精神状態を維持しようとするのだろう?」と興味を持って読んだのがダニエル・キースの本でした。

アメリカの精神学者であったダニエル・キースは地道な現地調査や研究を基に、多くの興味深い本を書きました。「五番目のサリー」「24人のビリー・ミリガン」、そして「アルジャーノンに花束を」などがよく知られている著書です。

彼の書いた全ての本の登場人物の言葉は、岩清水から滴り落ちてくる水滴が乾き切った砂に染み入るように、その時の僕の心の中に自然に入っていきました。

『アルジャーノンに花束を』は彼の代表作ですが、その中に出てくるチャーリーの精神状態や脳の中の働きの変化、そして彼の友人たちの対応などは、アルジャーノン プロジェクトを考える上でとても参考になりました。

プロジェクトを通して変化して成長していった家族や子どもの精神状態などは、若いほど身につきやすいようです。そしてこれまで関わらせて頂いた子ども達の状態は、落ち着いており、元の状態に戻る事はありませんでした。

周囲の大人達の対応は、子ども達の成長の変化やスピードに大きな影響を与える事が解ってきました。
そのような事例から、アルジャーノン・プロジェクトでは、親と子どもの関係を成長させていく事が大切と考えています。そして親子や家族の問題を解決しようとする時に、一番大切なのは親子の愛なのです。

家族や子どもの問題を通して、愛という感覚を学んでいけるのはとても幸せな事です。
『アルジャーノン・プロジェクト』を通して、親と子どもが一緒に成長する機会が持てるとしたら、それはとても素晴らしい共同作業であり、何事にも変えられない深い喜びを経験すると思います。